「元宅配便ドライバーが見た「嘘のような人間ドラマ」…荷物は「場所」に届けているわけじゃない(二階堂 運人)(1/5)」
2021年に発表された調査資料によると2020年の宅配便取扱個数は48億3,647万個。前年より11.9%の増加となった(国土交通省調べ)。単純計算で日に1325万個の荷物が運ばれている。それは、ただ物が移動している数値を示しているのでさない。前回記事〈「送料無料」がドライバーも宅配便会社も苦しめる…改めて問う「送料」の価値〉に書いたことともつながるが、今の時代、「送料」の存在がないもののように扱われることで、荷物を運ぶドライバー、人の存在まで忘れられているかのようだ。荷物は、人が、人へと運ぶものである。そこに人の関わりがある以上、時には思いがけない人間ドラマも生まれるものだ。今回は、宅配便にまつわるドラマ、私がセールスドライバー時代に経験した話を多少の脚色を入れて紹介しながら、改めて、人が人へ荷物を運ぶ価値を考えてみたい。
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2022-03-19 11:01:40