「ドイツ占領下のパリを観光した「日本海軍の軍人たち」…過酷な旅を経て、彼らがやってきた理由とは(神立 尚紀)(1/4)」
第二次世界大戦下、ヨーロッパで激戦が続いていた昭和18(1943)年の初秋、フランス・パリの街を、バスを連ねて観光する日本人の一群がいた。遺された写真を見ると、ほぼ全員が日本海軍の紺の軍服姿である。この光景を見て、ドイツ占領下のパリでは、日本が援軍を送り込んできたのだと、眉をひそめて噂する人たちもいたという。この日本海軍の将兵は、どこから、なんの目的でやってきたのか。そして、その後、彼らはどうなったのか――。
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2022-02-27 14:01:12