「拝啓 藤本タツキくんへ クラスメイトのSより - おいしいそうなケーキ」
もう秋も終わりだね。 わたしが藤本タツキくんに向けて手紙を描き始めたのはちょうど『チェンソーマン』の連載がジャンプで終わった頃だったのに、どうしてもわたしは君みたいにスラスラと物語を書くことが出来ないから、不格好な思い出を書き起すだけのことにたくさんの季節を費やしてしまいました。 お久しぶりです。と言っても、藤本タツキくんはもうわたしのことなんて覚えてないよね。 藤本タツキくんが藤本タツキくんになるまでの足踏みばかりの一年間は、わたしの人生の中で最も満ち足りた一年間だったけど、きっと君は思い出すことをやめてしまったと思います。もしくは、思い出さないでくれていると嬉しいです。 藤本タツキくんにと…
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2021-11-07 20:32:23