「「山林開発によるパイピング現象か」専門家が読み解く熱海の土石流の発生メカニズム 「同様の危険がある小流域は、日本列島に少なくとも数十万箇所はある」」
静岡県熱海市の伊豆山地区で3日午前10時半頃発生した土石流。県などによると少なくとも約130棟の建物が被害を受け、これまでに3人の死亡が確認された。なぜこの地区で大規模な土石流が発生したのか。そのメカニズムを1990年代より「流域思考」を提唱してきた慶應義塾大学名誉教授の岸由二氏に聞いた。 ――まず土石流がなぜこの地区で起こったのか、岸さんはこの原因をどう見ていますか。岸氏:大量の雨が降ったことはもちろんありますが、この地区の地形が要因と思われます。まずこの地区では3本の沢から雨水が流れ込み、…
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2021-07-05 20:33:40