「アジカン後藤正文×詩人・和合亮一「震災から10年、私たちは今どこにいるのか」(マネー現代編集部)(1/5)」

詩人・和合亮一氏の『詩の礫』がツイッター上に投稿されたのは、二〇一一年三月十六日二十一時二十三分。これとほぼ同じころに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏は一編の詩『砂の上』を詠んだ。その詩は三月十八日、後藤氏のブログで発表され、その後、後藤氏が自宅の寝室のベッドの上ですべて自分で演奏したというメロディが付けられて、公式サイトで公開されるに至る。復興支援の思いが込められた楽曲だが、後藤氏は「世に言う応援ソングみたいなものとはちょっと性質が違う歌」と言う。詩が降りて来たときに感じていたのは、巨大な震災を前にしてまったくなす術すべのない無力感だった、とも。これまでの日常が、砂上の楼閣のような不安定なものであったことに気付かされた私たちは、圧倒的なカタストロフのなかで、後藤氏と同じ無力な自分を感じていたことだろう。「10年後の君はどこで何をしている?/愛はあるかい? 祈りはあるかい?」ーーあの日から十年の歳月を経た現在、詩人と音楽家は何を思うのか。

これとほぼ同じころに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏は一編の詩『砂の上』を詠んだ

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2021-03-13 11:39:02

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