「かわいい人にかわいいと言うのは、僕としては結構ありえない|安原健太」

        (このエッセイは微妙にではありますが前回のエッセイと繋がっています)    ーーーーーー     移動教室の夜は、どうして好きな人の話になるんだろう。  中2のときもそうだった。僕は口を割らなかったが、2つ隣の布団で寝ていた同級生は僕と同じ人を好きだと言った。彼は騒がしくもなければ静かでもない、嫌われてはいないがモテてもいない、つまりは普通の中学生だった。  会話はヒソヒソと続き、就寝時間を軽くすぎた頃、突然彼が「あー!」と、必殺技を出すときのような声量で叫んだ。 「あー! 〇〇、おかしてえー!!」  それは、さっき好きだと言った女の子の名前。当然周りは静まり返ったが、

 中2のときもそうだった

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2021-03-11 11:16:13

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