「ハリウッド映画では描かれなかったミッドウェー海戦 真実の証言(神立 尚紀)(1/5)」

9月11日、かねてから話題になっていた映画『ミッドウェイ』(ローランド・エメリッヒ監督。アメリカ、中国、香港、カナダ共同制作)が、全米公開から10ヵ月を経て、ようやく日本でも公開された。昭和17(1942)年6月5日(日本時間)、太平洋戦争の流れを変えた「ミッドウェー海戦」を描いた、戦争超大作である。  この戦いで、日本海軍機動部隊は、主力空母4隻すべてを喪い、開戦以来初めての大敗を喫した。映画『ミッドウェイ』では、日本海軍によるハワイ・真珠湾攻撃で一方的に大損害を被った米軍が、ミッドウェー海戦でいかに勇敢に戦い、劣勢を跳ね返して勝利を掴んだかが、アメリカ側の目線で感動的に描かれている。だが、仕方のないこととはいえ、ここに登場する日本人は、山本五十六など数名をのぞけば、単に「敵」という記号にすぎない。  そこでここでは、空母「赤城」「加賀」「蒼龍」の被弾後、ただ1隻で米機動部隊に反撃を試みた空母「飛龍」から、映画のシーンにもある最後の雷撃隊の一員として出撃、米空母「ヨークタウン」に魚雷を命中させ、生還した搭乗員の証言を紹介する。日本の搭乗員が「ミッドウェイ」の戦いで見たものとは――。

そこでここでは、空母「赤城」「加賀」「蒼龍」の被弾後、ただ1隻で米機動部隊に反撃を試みた空母「飛龍」から、映画のシーンにもある最後の雷撃隊の一員として出撃、米空母「ヨークタウン」に魚雷を命中させ、生還した搭乗員の証言を紹介する

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2020-09-27 08:36:23

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