「【戦争秘話】終戦後、命がけで残留日本兵の捜索に当たった男がいた!(神立 尚紀)(1/6)」

昭和20(1945)年8月15日、3年9ヵ月におよぶ太平洋戦争が終わった。だが、南方の戦場では、終戦を知らずに、なおも山中に潜伏し、あるいはゲリラ戦を続ける日本軍将兵が少なからずいた。  捕虜になることを潔しとしない彼らを探し出して戦争の終結を知らせ、武装解除を促すことは、容易なことではない。米兵だけで呼びかければ、「敵に包囲された」と受け取って突撃してくるか、逆に自決してしまうかもしれないし、日本人であっても、「米軍の捕虜になった者が強要されて、降伏勧告にきた」と誤解されれば射殺されかねないからである。だが、戦争が終わった以上、彼らを投降させ、無事に日本に帰さなければならない。  ――終戦後、そんな困難な任務に、命がけであたった人たちがいた。二・二六事件で叛乱軍に命を狙われた岡田啓介首相の次男・岡田貞寛海軍主計少佐もその一人である。

米兵だけで呼びかければ、「敵に包囲された」と受け取って突撃してくるか、逆に自決してしまうかもしれないし、日本人であっても、「米軍の捕虜になった者が強要されて、降伏勧告にきた」と誤解されれば射殺されかねないからである

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2020-09-13 08:39:20

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