「5度の出撃から奇跡的に生還した少年特攻隊員が明かした建前と本音(神立 尚紀)(1/5)」

平成30(2018)年2月22日、一人の元特攻隊員が91歳で世を去った。小貫貞雄(こぬき・さだお。戦後、杉田と改姓)。18歳で零戦搭乗員として第一線部隊に配属、激戦地フィリピンに送り込まれ、特攻隊員となる。  米軍の沖縄侵攻が始まると、台湾を拠点に、爆弾を搭載した零戦で5度にわたって特攻出撃を重ねたが、いずれも敵艦隊に遭遇することなく、奇跡的に生還した。爆装出撃5回というのは、公式記録で確認できる限り、生き残った海軍特攻隊員のなかでは最多である。  小貫は生前、筆者に、特攻志願から出撃、生還、そして終戦にいたるまでの率直な心情を吐露していた。絶望的な戦況のなか、少年は「死」を目前に何を思い、感じていたのか。

米軍の沖縄侵攻が始まると、台湾を拠点に、爆弾を搭載した零戦で5度にわたって特攻出撃を重ねたが、いずれも敵艦隊に遭遇することなく、奇跡的に生還した

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2020-07-19 08:33:48

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